スウェットの毛玉対策!何故できる?正しい取り方は?
2017/10/19
秋冬はスウェットが、家着に、普段着にと、大活躍しますよね!
その分、着る回数が増えるため、毛玉の出来具合が気になってくるものです。
丁寧に着ているのに、やたらと毛玉が出来るのは何故だろう? こんな所に毛玉が出来るのは何故だろう?
など、スウェットに毛玉ができる度に色々な疑問が浮かぶのではないでしょうか?
そこでスウェット生地にはかなりうるさい私が、スウェットと毛玉の関係性について解説していきます。
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スウェットに毛玉ができるのは何故?
スウェットに毛玉ができる理由、それは摩擦による影響です。
生地同士がこすれ合うことで、表面の繊維が毛羽立ちを起こします。
毛羽立った繊維がさらにこすれることで、毛玉となります。
脇や袖口など、日常的にこすれやすい箇所には、毛玉ができやすいのは、このためですね!
なおスウェットの中には、毛玉ができやすい生地、できにくい生地があることはご存知ですか?
毛玉ができやすいスウェットの特徴
スウェットの生地には、綿とポリエステルに代表される化繊がありますよね!
パターンとしては、
- 綿100%のスウェット
- 綿+化繊(割合はその時々)のスウェット
- 化繊100%のスウェット
の3つです。
この3つのスウェット、もっとも毛玉ができやすいのは、どれだと思いますか?
正解は、綿+化繊の混紡糸で作られたスウェットです。
毛玉は、別の素材で作られたスウェットの方が発生しやすくなります。
その理由は、混紡糸が2つ以上の繊維で作られているからです。
同じ素材で作られた繊維であれば、柔らかさや張り、弾力などが同じなので、こすられてもぶつかり合うことがありません。
しかし混紡糸であれば、どれだけ繊維としての質を近づけたとしても、柔らかさや張り、弾力に違いが生まれます。
その結果、混紡糸でできたスウェット表面をこすると、別の性質を持つ繊維同士がぶつかり合い、柔らかい繊維の方がちぎれたり、削られたりして、毛羽だちが起こり、絡まり、毛玉ができ上がります。
なお、綿100%、化繊(ポリエステル、アクリルなど)100%のスウェットは、あくまでも毛玉ができにくいだけで、長く使い続ければ毛玉が発生しやすくなります。
また秋冬は、スウェットの上に別性質の繊維でできたアウターを羽織ることも多くなる為、この点も注意しなければなりません。
どのように注意しなければならないのか? ポイントを分けてご紹介していきます。
スウェットに毛玉を作らない3つのポイント
別性質の繊維同士がこすられることで、毛玉ができるのなら、どうすればできにくくなるのか? が見えてきます。
3つのポイントに絞ってお届けします。
アウターに気をつける!
秋冬は、どうしてもアウターを羽織りますよね!この時、スウェットの素材と、アウターの素材をなるべく合わせましょう。
綿100%のスウェットなら、裏地だけでも綿100%でできたアウターを。
化繊100%のスウェットの場合は、ポリエステルやアクリルなど、同じ素材のアウターを着るようにしましょう。
お洗濯に気をつける!
お洗濯の際、普通に洗っては、他の繊維とスウェットの生地がこすれちゃいますから、気をつける必要があります。
そこで洗濯ネットを使用しましょう。やり方は簡単です。スウェットを裏返して、洗濯ネットに入れて、あとは洗うだけです。
たったこれだけでも、他の繊維とこすれ合うことがなくなります。
洗濯ネットへの入れ方ですが、摩擦が起こりにくい入れ方がベストです。スウェットであれば、きちんと折りたたんで、水流が起こってもユラユラと動かないように詰め込みましょう。
所作に気をつける!
日常生活の中では、生地に負担をかけることってありますよね?
例えば椅子に座る際、ついついスウェット生地をこすってしまう。布張りのソファーなんかに座る際には注意したいところです。
またバッグやカバンを肩にかける際、毎回右肩にかける・・・とか、リュックを背負う時、肩部分がやたらとこすれてしまう・・・。これらは、スウェットに毛玉を作る原因となりますから、気をつけたいところです。
以上、3つのポイントに注意することで、綿100%や化繊100%はもちろん、混紡糸のスウェットでも、毛玉の発生を抑えることができます。
スウェットに出来た毛玉を取るには?
さて今度は、毛玉ができたあとの対処方法をご紹介します。
毛玉の取り方を誤ってしまうと、さらに生地が摩擦に弱くなり、毛玉の発生確率が上がります。
毛玉の取り方
もっとも一般的な毛玉のとり方は、毛玉取り機での除去になります。
これは機械で毛玉をカットして行くため、短時間で手軽に毛玉を取ることができますし、なにより、スウェット生地にも優しい毛玉取りですね。
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毛玉取りがない場合
毛玉取り機が手元にない場合、ハサミを活用しましょう。
オススメのハサミは、眉毛や鼻毛などをカットする先の丸まったハサミです。
これであれば、スウェット生地を変に傷つけることがありません。
他の毛玉取り方法
この他には、ひげ剃りを活用する方法もあります。
電気シェーバーは毛玉取り機とは違い、小型の毛玉しかとれません。しかし、手軽にカットすることが可能です。
さらにT字カミソリでも、毛玉を取ることが可能です。しかし、正直オススメはしません。
また、サランラップなどをカットするギザギザカッターや、台所スポンジの堅い面も毛玉取りに活用できますが、やはりオススメはしません。
オススメしない毛玉取り
T字カミソリやサランラップのギザギザカッターなどでも、毛玉は取れますが、生地を傷める可能性があります。
また毛玉を指でむしり取っても、確実に毛玉を取れますが、こちらもオススメしません。
生地を傷めることは、毛玉をできやすくします。また指で毛玉をむしり取る行為は、毛羽立ちが残ってしまい、一時的な対応策でしかありません。
その為、今後のことを考えるならば、やはりシーズン前に毛玉取り機を用意しておくことをオススメします。ハサミだと、時間がかかりますしね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スウェットは、毛玉のできやすい衣類の一つです。だからこそ、ちょっとした知識と工夫で、毛玉を作らない努力、そしてできた物には適切な処理を行っていきたいものです。
今回ご紹介した毛玉に関しての情報をご活用頂ければ、快適にスウェットを着こなして頂けると思っています。